響く怒号、わめく労働者
別の露店では、露天商と捜査員との激しいやり取りがあった。
露天商「お前ら何じゃ! しばいたろか!」
捜査員「しばいてみいや! しばいてみいやコラ!」
露天商「100年早いわ!」
捜査員「100年早かったらどないするんじゃ!」
ひと際大きな怒号が飛び交い、やじ馬も集まり始めた。そうした様子をテレビの取材クルーが撮影していたが、「わしらを撮るな! 人権侵害やろが!」と客の日雇い労働者らがわめき、捜査員が労働者をいなす場面もみられた。
西成署と府警生活安全特別捜査隊による総勢約80人での一斉摘発は、午前7時ごろまで続いた。結果、同容疑で自称露天商の男2人が現行犯逮捕され、道路の使用許可を得ていない23軒が道交法に基づく警告を受けた。
同署によると、逮捕された男2人は調べに対し、容疑を認め、「(わいせつDVDを)1枚300円で売っていた。犯罪行為をしてことはもちろん分かっていた」と供述した。