西成署幹部は「ぴたっと止んだ」と胸を張る。夜明けや通勤・通学時間帯など日によって時間をずらして巡回しているが、今のところ、露天商の姿は全く確認されていない。
過去のケースから考えると、場所を変えてしぶとく開店する可能性もあったが、「効果はてきめんだったようだ」(同署幹部)。
地域住民や関係者も歓迎する。あいりん地区で日雇い労働者向けの簡易宿泊所を営む男性は「露店出店時は地元の人もその道路を避けて通っていた。改善されたのは良いこと」と話す。 府警は今後も違法行為に厳しく対(たい)峙(じ)(たいじ)する構えだ。同署幹部はこう力を込める。
「『これで終わり』ということはない。露店だけにとどまらず、あいりんの環境浄化は待ったなしの状態だ。警察としても取り組みを継続・強化していく」