協力の輪広げるSNS
女性はその後も月1回ペースで出雲を訪れ、数日滞在しては捜索を続けた。ツイッターなどで現状を伝えるうち、動物愛護団体「アニマルレスキュードリームロード」(本部・出雲市)の原ゆかりさん(46)らと出会った。捨て猫の保護などを手がける原さんは、情報の集約や捜索方法のアドバイスなどに当たった。
さらに、この動きを知った「島根動物愛護ネットワーク」(本部・雲南市)代表の西原範正さん(41)も活動に加わった。デザイナーが本業の西原さんは無償で本格的なチラシを製作し、フェイスブックに捜索活動のサイトを開設。協力者は徐々に増え、地元で「フク捜索隊」も結成された。
8月には地元紙がフク捜索のニュースを記事で取り上げたことで、捜索隊員は30人にふくれ上がった。
三毛猫の目撃情報が寄せられるたび、会社員の守田則康さん(42)を中心に隊員らは確認に走った。夜中の捜索で不審者に間違われたり、行ってみると別の三毛猫だったり。空振りの日々が続き、何度も間違われた三毛猫はいつしか「ビヨーン」と名付けられ、隊員らの顔なじみになった。