飼い主の女性は、チラシを作り直しては新聞に折り込んだり、地元のケーブルテレビ局に情報提供を呼びかける放送を依頼したり。あの手この手を講じて捜索に要した費用は、総額100万円にのぼったという。
こんなところに…
事態が動いたのは、11月28日午後2時ごろ。フクの失踪現場から約7キロ南、出雲市高松町の神戸川土手の階段に、1匹の三毛猫がちょこんと座っているのを、近くで日本料理店を営む田中勲さん(60)が見かけた。
これまでに2、3度見た猫だ。出雲大社付近で逃げた猫を捜しているとの噂を知っていた妻から「こんな遠くにいるはずないけどもしかして…」と促され、フクの記事を掲載した新聞社に連絡しようと、新聞を手に取ると、この日の紙面にフクの写真と女性の携帯電話番号が載っていた。「この猫に間違いない」。田中さんは女性の携帯にすぐに電話した。