燃費試験の不正行為について記者会見の終わりに、改めて謝罪する三菱自動車の相川哲郎社長(中央)=20日午後、国交省【拡大】
「本当に間違ったことであり、大変申し訳ない」。燃費試験の不正行為について記者会見した三菱自動車の相川哲郎社長は20日、深々と頭を下げ、経緯を説明した。クレーム隠しなど不正を繰り返す三菱自動車。今回の問題発覚のきっかけは外部の指摘であり、会見に同席した同社幹部は「自浄作用が働いていない」と認めざるを得なかった。
「当社が国土交通省へ提出した燃費試験データについて、燃費を実際よりも良く見せるため、不正な操作が行われていたことが判明しました」。午後5時すぎ、国交省で開かれた緊急の記者会見。相川社長は手元に置いた紙を硬い表情で読み上げた。
「お客さまをはじめ皆さまに深くおわび申し上げます」。同席した中尾龍吾副社長、横幕康次開発本部長とともに立ち上がって腰を折り、テーブルのマイクすれすれまで頭を下げた。