
姫路モノレール運行当時の高尾ビル。大将軍駅がビル内部に設置されていた(姫路市提供)【拡大】
また、岡田教授は姫路モノレール建設の背後にある「物語」に注目する必要があるとし、「モノレール建設を通じて先人たちが実現しようとした夢や志にこそ学ぶべきものがある。右肩上がりの時代が生んだ構想力は、現代にも参考となる部分があるのではないか」と指摘している。
豊かなはずだが、豊かさの実感が少ない現代人からすれば、高度経済成長期の勢いが残っていた40~50年代の日本が輝かしい時代に映る。姫路モノレールもそんな一つだったのかもしれない。
「大将軍駅」公開に申し込み殺到
しかし、姫路モノレールの遺構も時間の流れと無縁ではいられない。老朽化が進み、耐震性に不安があるとして、この4、5年で道路をまたぐ軌道部分の撤去などが急ピッチで進んだ。さらに中間駅「大将軍駅」が入っていた「高尾ビル」の解体工事も8月下旬から始まった。
解体工事に入る直前の8月13、14の両日、最後の見納めとなる大将軍駅の一般公開が行われた。2日間限定で定員700人に対し、全国から9千人を超える申し込みが殺到した。