
姫路モノレール運行当時の高尾ビル。大将軍駅がビル内部に設置されていた(姫路市提供)【拡大】
大将軍駅にはホームやレールなどが当時のまま残っていた。家族で参加した同県明石市の男性会社員(43)は「子供の頃に姫路市に住んでいたが、走っていたモノレールを見た記憶はない」としながらも、「高尾ビルの中に駅があるのは知っていた。ずっと気になっていた駅を見ることができていい記念になった。こんなユニークな駅はもう二度とつくられないでしょうね」と話した。
ノスタルジーに浸る市民や鉄道ファンらの姿がみられ、注目度の高さを示したが、関連する遺構は確実に姿を消しつつある。
9月22日、姫路モノレールの価値を再考しようと、同市内で開催されたシンポジウムでは、「モノレール遺構の価値を広く伝えようとするなら、姫路城のように、モノレール遺構の歴史や背景を説明するガイドを育成する必要があるのでは」「手柄山ではなく、姫路駅周辺など多くの人の目に触れる場所にモノレールの車両を展示してはどうか」などと活発な意見が上がった。
石見利勝市長は「モノレールの橋脚部分に植物を絡ませて緑化する取り組みをしているが、将来的にはロッククライミングの練習用に使ってもらうなどさまざまな活用策を考えたい」と今後の構想を語る。
安全面を担保しつつ、モノレールの遺構をどう有効活用できるのか。関心が集まっている今こそ、市民を巻き込んだ議論の盛り上がりに期待したい。