
カテーテル治療を受けた女児、ピョー・ピョー・ルイちゃんと両親=9日午後、ミャンマー・ヤンゴンの国立ヤンキン子供病院(福島範和撮影)【拡大】
集めたお金は結局、交通費と入院費程度にしかならなかった。リストに入れなければ娘の死を待つのみだ。不安な気持ちで待ち続けた夫婦に連絡が入ったのは今年1月21日。ウェイさんは「本当にうれしかった」と振り返る。
8日、治療を終え集中治療室(ICU)から病室に戻ったピョーちゃんの胸にウェイさんはそっと手を当てた。治療前は異常に早かった心臓の音が正常になっていた。笑みがこぼれた。
しきりに手を伸ばし「うー、うー」と声を上げるピョーちゃん。「これから元気に育ってほしい。私たちは貧しいけれど、娘には大学に行ってほしい」。ウェイさんは優しいまなざしで一人娘を見つめた。(小林佳恵、小泉一敏)