ミシュランガイドには「日本料理」「フランス料理」「ステーキハウス」などと並んで、革新的な料理を指す「イノベーティブ」というカテゴリーがある。門上さんは「粉もんがミシュランの星を取るかどうかは、革新的な店が出てくるか否かにかかっているのではないか。たとえば独創的なお好み焼きの店が現れたりしたら、『イノベーティブ』なお好み焼きとして評価されるかもしれない」と指摘する。
同様に、「マカオで小籠包の店が選ばれたりしており、ミシュランガイドの対象が変わってきている気配を感じる。いつかそのうち、粉もんも選ばれるかもしれない」と予想するのは、日本コナモン協会会長の熊谷真菜さん(51)。大学の卒業論文のテーマにたこ焼きを選び、その後も数々のたこ焼き、お好み焼きを食べ続けてきた粉もん文化研究の第一人者だ。
ただ、「もし1店だけ選ばれたとして、その店が大阪のみんなが『この店こそ入るべきだ』と思うような店なのかどうかは分からない。私はいいと思った店はすべて紹介したいという立場なので、それについて取材に答えるのはつらいことかもしれない」と“粉もん愛”ゆえの複雑な心境を明かした。