「高い店やで」選ばれたらむしろマイナス?!
では、店の側はミシュランガイドのことをどう思っているのだろう。
「ミシュランガイドは高級志向のイメージ。たこ焼きとは別の世界にあると思いますよ」。たこ焼きの元祖、「会津屋」(大阪市西成区)社長の遠藤勝さんは、こう話す。
たこ焼きは遠藤さんの祖父、留吉さんが昭和10年に屋台で売り始めたのが起源とされる。以来80年近く、庶民の味として親しまれてきた。「コンビニがない時代から、小腹がすいたからちょっと寄ろか、というお客さんに支えられてずっとやってきました」という。
だからこそ、客の評価には敏感だ。「たこ焼きは、あくまでお客さんに評価されるもんやと思います。どちらかというと、インターネットの口コミサイトで評価してもらえたほうがうれしいんとちゃうかな」
それでも、もしミシュランに選ばれたら…。「そら星もらったら名誉なことだけれど、大阪のお客さんは『あっこ、高い店なんちゃうの』なんてイメージ持って、来なくなっちゃうかもしれない。名誉でも、つぶれたら終わりです」と、きっぱり。