グローバル採用はいま 中途採用に頼らざるを得ない実態 (4/5ページ)

2012.11.1 09:00

「いわゆる生産拠点だったアジア諸国が、『消費の期待できるマーケット』として捉えられるようになり、あらゆる企業が積極的に進出を始めたことが大きいですね。中国がマーケットになり得るとわかったことで、タイやインドネシア、そしてブラジル・ロシア・インドなどのBRICs諸国が、次の期待できるマーケットとして注目を集めています」(河本氏)

各企業が募集する人材については、海外進出の段階ごとに異なる。以下の5段階に分けて整理しておこう。

(1)海外進出計画が立ち上がったばかりの企業

まだ海外拠点もなく、どこの国にどのようなニーズがあるのかを探る段階。海外に出向き、商品やサービスの営業活動をしながら情報収集し、“ビジネスの種”を見つけるための海外営業の募集が多い。

(2)海外進出が具体化している企業

具体的な商品・サービスの知識を持つ人材は豊富にいるが、現地のマーケティングはまだまだ不十分。リサーチ内容をもとに、商品開発など企画に落とし込める人材が必要となる。

(3)海外進出したばかりの企業

まだまだ現地法人の大半が日本人の場合、現地スタッフの採用を増やし、地域に根ざした組織として整えていく必要がある。体制作りのための人材採用ができる人事や、経理、法務といった管理系のポスト、または現地駐在できる若手営業職の募集が増える。

現地法人を整えた企業

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