「和食」文化輸出も期待 伸びる日本食材の海外需要 (2/4ページ)

2014.2.1 12:05

湯浅醤油有限会社の蔵を見学するミシュラン星付きレストランのシェフら(同社提供)

湯浅醤油有限会社の蔵を見学するミシュラン星付きレストランのシェフら(同社提供)【拡大】

 平成19年から商社を通じて米国に年数千本を輸出。日本の2、3倍の価格で売られる。欧州へ広がったのはベルギーのシェフが知人に頼んで大阪市の百貨店にあったしょうゆ全種類を買い求め、その中から選び出したのがきっかけ。新古社長によると、ワインを熟成させる欧州ではしょうゆを熟成させる価値も理解される。トップレベルのシェフは、ケーキのクリームに香り付けに入れるなど日本人と異なる発想で使うという。

 東京電力福島第1原発事故による風評被害で一時は落ち込んだが、昨年は東南アジアから工場を訪れる人が目立った。格安航空会社の就航や、査証(ビザ)発給要件緩和の影響とみられ、今年は東南アジアへの輸出を検討する。

 日本醤油協会によると、世界に普及したしょうゆのほとんどは原料調達や生産が海外で行われ、海外生産量は23年に約20万キロリットルと、昭和50年の約8千キロリットルから約25倍に拡大。日本から輸出されるのは「高くても売れるしょうゆ」だ。輸出量はリーマン・ショック(2008年)後の減少から回復傾向にあり、平成24年は約1万7千キロリットル(貿易統計)だった。

ロシアでは、日本の料理人が包丁技を駆使した料理が話題に

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!