「和食」文化輸出も期待 伸びる日本食材の海外需要 (3/4ページ)

2014.2.1 12:05

湯浅醤油有限会社の蔵を見学するミシュラン星付きレストランのシェフら(同社提供)

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 包丁技も注目

 しょうゆ以外の食材や調理器具など食文化にかかわる商材も伸びている。日本食材卸事業を海外で展開する「宝酒造」(京都市伏見区)はコメやノリなど食材のほか、炊飯器や食器、箸なども扱う卸会社をフランスと英国で相次いで買収し、両社とも売り上げは右肩上がり。

 背景には、アジアを中心とする海外の日本食レストランの増加がある。農林水産省の推計によると、25年3月には18年の約2・3倍の約5万5千店。こうした影響からか、北海道漁連の冷凍ホタテの推定輸出量は21、22年度の年間3千トンから順調に伸び、25年度は1万トン超の勢い。「東南アジアの富裕層にすし用の需要が高まったのも一因」(営業第一部)のようだ。

 世界30カ国で包丁を販売する「貝印」(東京都千代田区)がロシア市場への本格進出を目指し、昨年12月に現地で実施したイベントでは、日本の料理人が包丁技を駆使した料理が注目を集めた。

 同社の包丁は既に定着した欧米に加え、ここ5年はアジアで売れており、「日本料理の素材を丁寧に扱う考え方や職人技の包丁さばきが日本の包丁の評価につながっている」(経営企画室)と手応えを感じている。

電子レンジで調理可能な冷凍米飯を日本の炊飯技術で製造

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