入所者ごとのケア方法を記したカードを携行してケアにあたる=神奈川県三浦市のなのはな苑【拡大】
帰宅のためのもう一つの要素は「家族が希望するとき、いつでも入所できる環境」だという。同苑では家族からSOSがあったら、別の利用予定者に入所を遅らせてもらったりして受け入れる。「家族はたいてい協力してくれる。みんなお互いさまだと思っているから」
老健の役割は不明確になっている。松浦部長は、地域に認知症ケアを普及させていくことだと考えている。「家族や地域の人にケアのノウハウを伝えることで、軽い人は家で住み続けられる。特養などで断られてしまう認知症の重いケースを引き受けることも老健の役割だと思う」