「国よりも地域性を反映した」(河田恵昭・関西大教授)大阪府の想定だが、河田教授をはじめ、研究者らからは疑問の声もあがる【拡大】
そのうえで、「想定のスケールを今回の2倍以上に広げる余裕をもって、さらに検討を重ねてほしい」と注文をつけた。
「停電、もっとシビアに検討を」
検討部会では、河田部会長ほか、複数の委員からも同様の意見が出された。今回の府の想定は何が足りないように防災研究者の目に映るのか。
ライフライン被害を研究している岐阜大の能島(のじま)暢呂(のぶおと)教授(地震工学)は、停電率の低さを挙げる。
府の想定では、停電率は府内の電力供給軒数のうち55%が停電するとした。
しかし、能島教授は「阪神・淡路大震災、東日本大震災では、電気、ガス、水道の中で停電が最も広域に及び、停電の影響を受けた人口も最大だった。この事実を府はどう見ているのか」と疑問を呈する。
今回示された想定では、上水道の断水人口が94%だったのに停電率はこれを大きく下回っている。