「菌」は“男前”
小保方さんらの活躍は、現役の女子学生にも力を与えている。
関西大大学院理工学研究科で薬剤耐性菌を研究する守茂山(すもやま)礼乃さん(24)は「こんな簡単なことで万能細胞ができたのかという驚きと、私と年齢もそう違わない女性による成功ということで、二重に驚きました」と衝撃を受けたという。
子供の頃から理科が好きで、母親にねだって分厚い図鑑を買ってもらった。植物、昆虫、ロボット、車…。植物の成長や星の誕生の仕組みなどが子供向けに解説され、飽きることなく読みふけった。高校入学後も、生物を学びたいと迷わず理系を選択。研究職に就くことを目指し、大学院まで進んだ。
耳にはピアスがいくつも輝き、若い女性らしいルックスの守茂山さんだが、やはりリケジョ。「研究で黄色ブドウ球菌(スタフィロコッカスアウレウス)を使うのですが、菌に『オーリー』と愛称を付けています」という。