頭すっきり、華麗な装いに姿を変えてくれる理美容室、歯の治療で「痛い」イメージの歯科医院。一見、何の関係もなさそうな組み合わせだが、ある視点でみると意外な共通項が浮かび上がるという。キーワードは「室内デザイン」。世相、時代を反映し、同じような傾向を示しながら変遷してきた。理美容室、歯科医院の室内空間からみえる現代の世相とは。
まるでデザイナーズマンションリビングのような美容院
淡い木目調の壁と床で統一された室内。壁の棚にはしゃれた置き物が置かれ、まるでデザイナーズマンションのリビングのようだ。奥に何気なく置かれている鏡とイスがなければ、美容室にはみえない。
「自宅リビングのような空間を演出する傾向が強まっている」。理美容品最大手、タカラベルモント(大阪市中央区)で設計、デザインを担当するグループ会社、タカラスペースデザインの武広健・設計企画部長は、最近の美容室の設計をこう解説する。