他にも、普段は中央にテーブルのみが置かれ、髪を切るときだけ移動式のイスとシャンプーセットを設置する美容室、わずか約30平方メートルの店内ながら壁の位置を工夫し、狭さを感じさせないデザイン…などなど。キーワードは「くつろぎ」「個室化」だ。
約100人のデザイナーを抱え、年1千件以上の理美容室と歯科医院のデザイン設計を手がけるタカラベルモント。デザイナー育成のため20年以上にわたって開いているコンテストの出展作品からは、時代時代の世相がみえてくるという。
モノトーン、大理石カウンター「非日常」が受けたバブル期
約20年前のバブル期。理美容室は、黒と白が基調のモノトーン的な装飾、ガラスのテーブル、大理石風のカウンターなど、「近未来」的な室内デザインが主流だった。「非日常を演出するデザインが受けた。今はあまり需要がない」(武広氏)。バブルに躍り、明るい未来が開けていたのか。