「シェアNo.1の秘訣(2)」【拡大】
■企業トップが自ら解き明かす
「お客様がどういう使い方をしているのか。その情報の多さが、製品・サービスの良し悪しの大きな差になる」と指摘する、ブイキューブ社長の間下直晃氏。
スマホを含むインターネット関連市場の拡大はとどまるところを知らない。今や、新興企業の大多数はここから誕生している。
その中で、ニッチな分野に目をつけ、既存大手をおしのけて瞬く間にその分野でのトップシェアを握ることができた新興企業の秘訣(ひけつ)を、その会社を起業したトップ自らが中心となって解き明かしているのがシリーズ第2弾である本書の特徴。
本書に登場する冒頭の「ブイキューブ」は、1998年創業、WEB会議システムで早くもシェア・ナンバーワンとなり、2013年12月には東証マザーズに上場した。
このほか、文書管理システムの「インフォグリーン」、ファイル転送ツールの「イーパーセル」、統合型マーケティング管理の「シャノン」、WEBリスクマネジメントの「エルテス」という5社の創業者が登場する。たとえばインフォグリーンの竹原司氏は東芝出身で最初CADパッケージで会社を起業。国内ナンバーワンとなった。今の会社は2社目の起業。そうした挑戦者魂が一つのカギ。これらに加えてインターネット黎明(れいめい)期から活躍する「インターネットイニシアティブ」、そして今やクラウド分野で世界最大企業である「アマゾン データ サービス ジャパン」の合計7社を取り上げた。(財界研究所・本体1500円+税)
財界研究所『財界』編集委員 畑山崇浩