【書評】『13日間 キューバ危機回顧録』 (1/2ページ)

2014.6.8 09:00

「13日間」

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 □ロバート・ケネディ著、毎日新聞社外信部訳

 ■戦争危機どう乗り越えるか

 本書は、ケネディ大統領の弟ロバート・ケネディ(事件当時司法長官)が、1962年10月に起きたキューバ・ミサイル危機の13日間を記録した歴史的文書である。

 最初の日本語訳は、68年に毎日新聞社から単行本として刊行され、それを中央公論新社が2001年に文庫化した。そして、今年になって改訂版が出されたわけだが、その意義は極めて大きい。

 というのも現在、東アジアでは中国と北朝鮮の軍備拡張政策によって、1962年の時とよく似た戦争の危険が迫っているからだ。それは中国と北朝鮮がかつてのソ連、キューバと同様、プロレタリアート独裁体制下にあり、指導者たちも共産主義革命を信奉する好戦派という類似性を持っているだけでなく、一触即発の危機にみまわれている今日の日本が当時のアメリカ合衆国と二重写しになっていることも理由としてあげられよう。

 核ミサイルを撤去させるために、ケネディ政権が中南米諸国(米州機構)の圧倒的支持を得て、海上封鎖に踏み切った先例にならい、北朝鮮のミサイルや中国の帝国主義的な政策の脅威にさらされている日本が、近隣諸国とどのように連携し、理不尽な挑発行為にどう対処していくかが、今鋭く問われている。

読者は著者の意図を十分にくみ取りながら読むべき

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