感染は血液を介して起こり、一緒に食事をしたり、入浴したりしても他人の血液に触れなければ感染は起こらない。ただ、入れ墨や不衛生な器具でのピアス、注射器の使い回し、カミソリや歯ブラシの共用などで感染の危険があるという。
感染者の多くは40代以上だが20代の患者もおり、感染者の半数以上は原因が不明。巨人さんと妻もどこで感染したのか、原因は分からないままだ。
一方、治療は年々進歩している。巨人さんの治療には1年半かかったが、現在の治療期間は約半年。医療費助成もあり、自己負担額は月に原則1万円(高所得者は2万円)だ。今年中に注射を使わず飲み薬だけの治療が可能になり、来年には治療期間が3カ月ですむ治療法が始まる可能性がある。
竹原教授は「長期間にわたる薬の副作用のせいで治療できなかった人でも、ウイルスを排除することが可能になる。ただ、年齢の高い人や病変が進行している人は新薬を待つ余裕はなく、一年でも早く治療を開始した方がよい」と話す。
支えは相方
治療を通じて巨人さんの体重は8キロ減り、治療中は顔色が悪いのを隠そうと、ほお紅を塗っていたほどだった。しかし一番そばで変化を感じていたはずの相方、オール阪神さんはそれを一度も指摘しなかったという。