予防医学の視点で判断を 人間ドック学会の「基準値緩和」報道 (2/3ページ)

2014.6.8 12:04

 NPO法人「臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)」の桑島巌理事長は「特に中高年を対象とした週刊誌で、新基準値を取り上げ、『健診は無意味』とする論調が目立つ。誤った報道で治療が必要な患者が治療を中断する可能性があり、問題」と指摘する。

 健康過信に警鐘

 週刊誌の中には、平成12年に血圧の基準値が、それまでの「160/95以上」から急激に引き下げられたことを問題視しているものもあった。理由として、「血圧150で降圧剤を飲まなくても10年以上元気な人はたくさんいる」(ある開業医)としている。

 桑島理事長によると、引き下げは大規模臨床試験で多くのエビデンス(証拠)が出たのを受け、実施されたものという。このうち、高齢の高血圧患者を対象とした臨床試験「SHEP」は、血圧160以上の患者を「降圧剤を使う群」と「プラセボ(偽薬)を使う群」に分け、5年間追跡し、差が出るかを調べた。結果は、プラセボ群で脳卒中が多発した。降圧剤群の達成血圧値がほぼ140であったことから、高齢者でもこのレベルまで下げた方がいいことが分かり、基準を引き下げた。

 「この試験の前は『高齢者では血圧は高い方が良く、血圧を下げると逆に脳卒中や心筋梗塞が増える』と考えられていた。臨床試験によって、この考えが間違いであることが証明された」(桑島理事長)

高血圧・動脈硬化の2学会も見解

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