出前講座で還付金詐欺について説明する真鍋重朗さん。被害防止には高齢者だけでなく、周りの見守り者への啓発も欠かせないという(真鍋さん提供)【拡大】
オレオレ詐欺など子供や孫を装った犯人からの電話に「子供や孫の声ぐらい分かる」という高齢者がだまされるのは、何らかのトラブルに巻き込まれ、困った状況に置かれているように思える子供や孫を「なんとか助けてあげたい」という気持ちが働くためという。
高齢者のこうした気質に加え、昔に比べ、家族や地域の結びつきが弱くなっていることも被害が減らない一因となっている。
「独居でも離れた家族と連絡を密に取っていれば、途中で『おかしい』と気づく可能性が高い。被害を防ぐには、高齢者に気をつけてもらうだけでは難しく、家族や知人、ヘルパーさんなど周りのサポートも必要」(真鍋さん)
渡す前に相談を
出前講座を始めた頃は銀行・郵便局の口座への振り込みを要求する「振り込め型」が多かった。近年は犯人やその代理人に直接現金を渡す「手渡し型」が増えている。警察庁によると、昨年のオレオレ詐欺の8割が手渡し型だった。