手術は11年6月です。事前説明ではステージ4との診断で、立ち会った友人たちはドキッとしたそうです。私はベストチョイスをしたと思っていたし、「手術にはちょうどいい時期だね」と、軽い感じで医師から言われ、シリアスにならずに済みました。肝臓は半分ほどの切除でしたが、周囲への浸潤もリンパ節転移もなく、1カ月もしないで退院。数回は名古屋で検査し、東京のがん専門病院での経過観察になりました。
肝内胆管がんから5年目、16年2月に首の付け根のリンパ節が腫れた。翌3月はがん専門病院での定期検診というタイミングで、検診で症状を話し、2週間後に血液内科でATLと。2度目のがんだけど、同じじゃない。今度は「余命1年で、治る病気じゃない」と説明された。
このときも別の友人がインターネットでATLの治療実績がある鹿児島県の病院を探してくれた。ATLって九州出身者に多いウイルス性白血病で、感染者の1千人に1人が発病する。受診したら治療は骨髄移植、方法も2種類あると分かった。長期入院で家族の看護もいるからと、九州がんセンター(福岡市)を紹介されました。入院は6月で、骨髄移植のドナー(提供者)は白血球型が一致した兄、移植方法は「ミニ移植」でした。