薬を飲んでも効果がない場合や関節が変形してしまった場合は外科手術も選択肢の一つとなる。この際、ストレスをためない▽睡眠を十分に取る▽受動喫煙も含め、たばこを吸わない-などの生活指導、関節機能回復のためのリハビリ指導も並行して行われる。
桃原医師は「リウマチは個人差が非常に大きい病気。個々人に応じた診察と治療が求められている。主治医と相談し、自分に合った治療を選択してほしい」と話している。
■確定診断まで3カ月以上が5割
関節リウマチの患者のうち、確定診断までに3カ月以上も要している人が5割を超えることが、ファイザー(東京都渋谷区)の調査で分かった。調査は平成23年6月、薬剤による関節リウマチ治療中の患者500人に実施した。
それによると、自覚症状発現から確定診断までに要した期間は53.6%が3カ月以上。関節リウマチによる仕事の退職や転職について、「仕事を辞めたことがある」が31.6%、「仕事を変えたことがある」は11.6%だった。治療薬について重視する点は、生物学的製剤を使っている患者120人のうち71.6%、使用していない患者380人のうち60.5%が、「痛みが確実に取れる(長期にわたって安定)」とそれぞれ回答した。