火災保険について説明するファイナンシャルプランナーの和田正男さん(右)。内容を十分理解したうえで加入する=東京都品川区の「保険クリニック大崎ニューシティ店」(竹岡伸晃撮影)【拡大】
一方、風災は台風や竜巻などの強風による自宅の被害が、雪災は大雪による被害がそれぞれ対象。水災は豪雨で床上浸水となって床や壁、家具に損害が生じた場合などに保険金が支払われる。衝突は「自動車に当て逃げされて門が壊れた」、盗難は「泥棒に窓ガラスを割られた」「家電製品を盗まれた」などの損害をそれぞれカバーする。
和田さんは「火災や自然災害、日常生活の中での災害に見舞われたらまず、加入している火災保険の損害保険会社に問い合わせてほしい」と訴える。
定期的に見直す
以前はさまざまな補償がセットになったものが多かったが、最近は必要な補償を選ぶ「リスク選択型」が主流。そのため、「自宅のある地域にどのような災害が多いのか」などを確認したうえで加入する。「高層マンションの上層階に住んでいるのなら水災への補償を外すのも選択肢」(和田さん)。洪水や高潮、地震、土砂災害といった自然災害のリスクを知るには、各自治体が作成しているハザードマップ(防災地図)などが参考になる。