火災保険について説明するファイナンシャルプランナーの和田正男さん(右)。内容を十分理解したうえで加入する=東京都品川区の「保険クリニック大崎ニューシティ店」(竹岡伸晃撮影)【拡大】
火災保険は建物、家財の補償が別契約であるため、家具や家電製品なども補償対象としたい場合は家財についても契約する。
加入時は「家屋や家財の価値を正しく評価し、過不足なく保険金額(支払われる保険金の限度額)を決め、補償が再調達価額のものを選ぶのがお勧め」と和田さん。再調達価額とは、住宅であれば「同じ住宅を建築できる金額」。契約方法には経過年数による価値の減少や使用による消耗分を差し引いて保険金を支払う「時価契約」もあるが、自宅再建資金が不足する可能性もある。
火災保険の保険期間は1~36年で、長期になればなるほど保険料の割引率は高くなる。自然災害のリスクは年々変化し、保険商品も新しいものが出ているため、和田さんは「定期的に契約内容を見直してほしい」とアドバイスしている。(竹岡伸晃)