火災保険について説明するファイナンシャルプランナーの和田正男さん(右)。内容を十分理解したうえで加入する=東京都品川区の「保険クリニック大崎ニューシティ店」(竹岡伸晃撮影)【拡大】
■「地震」は「火災」とセット加入
地震に伴う倒壊や火災、津波、噴火によって生じた損害は火災保険では補償されないため、地震保険で備えることが必要だ。
地震保険は国と民間の損害保険会社が共同で運営しており、どの損保会社で加入しても補償内容が同じであれば保険料は同じ。都道府県や建物の構造によって保険料が決まる。単独では加入できず、火災保険とセットで契約する。
保険金額にも制約があり、契約する火災保険の30~50%の範囲で設定▽建物=5千万円・家財=1千万円が上限-となっている。地震で家が全壊しても保険金だけでは再建できない可能性があるが、「生活を立て直すための資金確保が目的」(ファイナンシャルプランナーの和田さん)。住宅ローンの返済と新たな住居の家賃を2重に支払うことになった場合などに負担を軽減できる。