手打ちそばの店で、《新そば打ち始めました》という張り紙が見られる季節になった。最近は、ソバの産地によって夏に収穫する「夏新」、秋の「秋新」と、2つの新そばがある。とはいえ、やはりこれから晩秋にかけてが昔ながらの旬。その楽しみ方とは-。(榊聡美)
料理作りに活用
今月1日、埼玉県所沢市にあるそばの名店「松郷庵 甚五郎」で、「蕎麦(そば)味会」が行われた。毎年1回開かれている新そばのお披露目で、粉のひき方、打ち方を変えた5種類のそばが振る舞われた。
参加者のひとり、フードコーディネーターの三島英雄さんは、「新そばは強い香りと、緑がかった色が特長です」と説明する。
堪能するためにはつゆではなく、まず水につけて食べてみることを勧める。
「『水そば』といって、ソバそのものの風味、食感が楽しめる。新米は水で炊いただけなのにおいしいですよね。そばも一緒です」