昭和22~24年に生まれた「団塊の世代」が今年で65歳以上となり、高齢者に仲間入りした。現役を退き、時間に余裕のできた人たちをターゲットに「居心地の良さ」をキーワードにした場所やサービスが広がっている。(寺田理恵)
ビンテージが魅力
シニアに人気の場所の一つが、オープン3周年を迎えた「代官山蔦屋書店」(東京都渋谷区)。木の床と本棚を基調とするインテリアが落ち着いた雰囲気を醸す。書店らしくない、ほの暗い売り場のあちらこちらに椅子が置かれ、客がくつろいでいる。
評判を聞き、仕事の合間に立ち寄ったという東京都板橋区の50代の男性会社員は「必要な本を探すというより、店内を回遊しながら本との出合いを楽しむ場所。あえて探させるような並べ方なので、わくわく感がある」と楽しげだ。
同店は、団塊の世代を中心とした50代以上を「プレミアエイジ」と位置付けており、広報担当者は「家にいるような居心地の良さを体感していただける」と語る。