この商品を開発した「ほぼ日」では、社内で新しい企画を検討する際、「これは室町時代でも通じるか?」という問いかけをするという。特に室町時代そのものが鍵ではなく、平安でも室町でもよいから、今から相当に過去の人が「これを面白いと思うだろうか?」という基準で測ってみるのである。
仮に答えがNOであれば、現代に生きる我々自身の感覚を疑ってみる。というのも、人にはどんな時代であっても変わらない考え方や感覚があるはずで、「ほぼ日」はそれらの領域に“ささる”ことを狙っているわけだ。
今の時代だけの頭や心の動き方は当然あるが、それより時を超えて共通性の高い(かつて「ほぼ日」社長の糸井重里さんがぼくに語ってくれた言葉を借用するなら、「内臓文化」というべきものがあり、それは言語以前の文化を指す)地平を相手にするのである。
いわゆるファッションを追わない、この考え方をぼくは気に入っている。それも反ファッションではなく、「そもそも、ぼくたちは自分たちがよって立つベースが分かっているのだろうか?」という内省に端を発している(と想像する)。
ここで世界を動かしてきたスパイスに話を戻す。