こうした事態に、地元の和歌浦漁協や和歌浦観光協会などが「和歌浦活性化活動組織」を結成。国の補助を受けながら市や県と連携し、今年4月末には和歌山市と協定を結んだ。和歌浦漁港の藪豊組合長は「みんなで方法を提案しながら、潮干狩りができる立派な浜を作っていきたい」と話した。
同組織によると、アサリの成育不良が続いているのは天敵のツメタガイやエイ、チヌなどによる食害が大きいと推測。そこで、アサリの稚貝をカキ殻に定着させて干潟に移植させるほか、天敵駆除にも力を入れることにした。行政側も天敵対策として防御ネットを設置して、効果を検証するという。
プロジェクトは5月下旬から本格的に始まり、児童向けの観察会などを開くことにしているが、和歌浦漁港の横田邦雄さん(35)は「何も知らないところからのスタート。アサリを買って撒けば潮干狩りは再開できるのかもしれないが、和歌浦生まれのアサリを増やして昔の姿で再開させたい」と期待を込めた。