今年に入ってからほぼ絶えることなく、バス渋滞が慢性化しているという。
原因は、はっきりしている。観光客が乗る大型バスをとめる駐車場が不足しているのだ。
駐車場不足が原因
9月下旬の日中。
知恩院前では、複数の観光バスが片側1車線の市道の片側を完全にふさいだ状態で停車していた。多いときには10台近く並ぶこともあるという。
駐車場にとめるのを諦め、仕方なく市道で観光客を乗降させるバスも。列をなすバスとバスのすきまを観光客たちが縫うように歩き、市道を渡る危険な状態になっていた。
中国人観光客を乗せた東京都の観光バス会社の男性運転手(63)は、駐車場不足を実感していると嘆いた。
「年間を通じて月5、6回は京都に来ているが、駐車場は全然足りない。今のところ、お客さんを乗せるまでの時間はいろいろな場所にとめて、警察が来ると移動するという手段しかない」