製薬会社「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」は25日、C型肝炎治療薬「スンベプラ」「ダクルインザ」の併用療法で、副作用とみられるB型肝炎ウイルスの再活性化が起き1人が死亡したとして、投与時にB型肝炎の検査をするよう注意を呼び掛けた。
同社によると、B型肝炎ウイルスに感染したことがあるC型肝炎の患者に2剤を投与し、C型ウイルスは減少したがB型ウイルスが増えて肝機能障害となった症例が2例報告された。うち50代の女性1人が死亡したという。
同社は、投与前にB型ウイルスの感染の有無を確認し、投与中は肝機能やB型肝炎の兆候に注意するよう求めた。添付文書改訂については厚生労働省などが評価中としている。
2剤は平成26年9月の販売開始から今年3月までに約5万1千人が使ったと推計されている。