「僕だけではなく、ほとんどのミュージシャンがステージの上で音楽を演奏してファンを元気にハッピーにすることが1番の使命と思っているだろう」と、人前で実演するライブの大切さを話した影山さん。「ストレスの多い現代社会で、どれだけアーティストたちのライブが社会の元気に直結しているか。そのためにも巨大都市・東京にはたくさんのライブ会場となり得る施設が必要だ」。
地方を回って公演すれば済むのでは、といった指摘もあるが、これについてサカナクションの山口さんが「地方はツアーのスタッフごと行くため経済的に負担がかかる。だから関東での収益を主にして地方での公演をしていく。そこが不足すると地方にも行けなくなる」と、人口の多い巨大市場の首都圏でライブを開く必要性を訴えた。
2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向けて増える訪日外国人にも見てもらいたいアニソンのライブやイベントが、開きたくても開けないのは、インバウンドに新しい市場を見いだす日本政府にとっても支障となる。施設の建設には時間も費用もかかるため、対策への早急な決断が必要になっている。