「その地域のゴミをみれば、住民の質がわかる」 清掃員の目から見た“ゴミの地政学” (3/7ページ)

 「若者が集まる街では、分別のルールがなっていないことが多いです。ペットボトルとビン、缶が、しっかり洗ってあるのに1つの袋に入って出されていたこともありました。悪気はなくて、ルール自体を知らないのかもしれません。だから、“学生に人気の街”というのもゴミ清掃員にとっては不人気だったりします。ほかにも、外国人が多い地域では回収日でもないのに不燃ゴミがよく出されています。これもルールが周知されていないんだろうな、と」

 そういった地域はゴミ収集員からの評判も決して良くはないという。一見、細かいことでも実際にゴミを収集する身には負担になることも少なくない。

 「容量の小さなレジ袋を使ったゴミ袋が大量に出されるんですよ。ゴミ袋の数が多いと、何回もかがんで収集しないといけないから、しんどい。そんな時に、ゴミ袋同士を結び合わせて1つにまとめてくれている人がいると、救われますね」

「土は何ゴミだと思います?」と分別クイズを出す滝沢さん(PRESIDENT Onlineより)

「土は何ゴミだと思います?」と分別クイズを出す滝沢さん(PRESIDENT Onlineより)

 「分別しないでゴミを出すと渋滞が起きる」

 「ルールが守れていない地域では、燃えるゴミの中に乾電池が入れられていることも。バレないと思っているかもしれませんが、持った時の音や揺れ具合でわかるんですよ。そういうゴミの分別に手間取ると、収集車が道路をふさいで渋滞が起こることもあります」

 「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないが、ゴミ出しのルールが守られないことが大きな事態につながることもあり得るというわけだ。ゴミの出し方について、滝沢さんはこんな警鐘も鳴らす。

「ゴミひとつから、その人が見えてきます」