大島町の川島理史(まさふみ)町長は24日夜の記者会見で、25日午前に元町、泉津(せんづ)両地区に避難準備情報や避難勧告を出す方針を明らかにした。午後には全島に勧告を出すことも視野に準備を進めている。町は予備の1カ所を含め避難所14カ所を用意する予定。
被害が甚大だった島西部の元町地区など二次災害の危険性が高まっている地区への勧告を優先し、気象状況などを見た上で他の地区に広げていく。
伊豆大島からは、高齢者や介助者のほか、妊婦、乳幼児ら73人が24日午後、大型客船で島北部の港を出発した。町は、防災放送で今後の雨への警戒を町民に呼び掛けた。
警視庁と町によると、新たに1人の死亡が確認され、死者は31人になった。うち27人の身元が判明し、13人が行方不明のままだ。