特に、インラック氏が2011年の総選挙で公約し導入した事実上のコメ買取制度は、支持基盤である北部農村地域への「バラマキ」だとの批判が強い。国際通貨基金(IMF)は11月、買取制度による赤字がタイ財政への不信を招いているとして、制度の廃止を勧告する報告書を公表している。
クーデターに道開く行為
だが、12月10日付のネーションの社説は、ステープ氏による「人民評議会」の設置要求について、「選挙制度の枠外で暫定政権を任命する明確な法律の規定はない」と指摘。「わが国には選挙で選ばれない首相がいた長い歴史があるが、過去の独裁の記録がいかに悲惨なものだったかを再考すべきだ」とした。その上で、デモ隊への合流を決めた民主党の対応について「クーデターか、それと同等のものに道を開く行為で、(デモ隊が求める)『完全な民主主義』を助長するどころか、民主的な制度を弱体化させるものだ」と批判した。