「お正月らしい紅白感を視覚に訴えた」(佐々木さん)という豪華な逸品。函館・戸井漁港のマグロ(とろ)や富山県・氷見漁港のブリなど、当然、素材にこだわり、その上でさらに「松の皮に似せた松皮づくりの鯛」(佐々木さん)でめでたさを表現。和食らしい繊細な工夫が感じられる。
焼肴「真魚鰹(まながつお)味噌漬け 小蕪石窯焼き 胡麻酢ひいて いり大徳寺納豆」は、カウンターにあったピザ窯で京都産の小蕪を焼き、シンプルに塩だけで調理した。
そして鉢は「鍋にて ふかひれ焼目 小松菜 もぐさ生姜 友地べっこうあん」。「香港から取り寄せたふかひれを、すっぽんのだしで鍋にした」(佐々木さん)という他ではお目にかかれない豪華な逸品だ。
「本物を発信」
いずれの料理にも「和食」の伝統を忠実に守りながら、その幅や奥行きを広げようとするチャレンジ精神が感じられる。それだけに「和食」を世界遺産にと動いた一人として佐々木さんは「和食」の世界遺産決定に「やっと世界に認められた。海外には先附から始まり、デザートで締める伝統的な『和食』を提供するお店はありません。