ブナ林に秘湯
角館(かくのだて)で街歩きを楽しんだら、この旅の最終目的地、乳頭(にゅうとう)温泉郷へ。日本を代表する温泉地とも言われる乳頭は、休暇村乳頭温泉郷をはじめとした7軒の宿が並ぶ。この日は休暇村に1泊し、青みがかった乳白色の硫黄泉で疲れを癒やした。
休暇村の自慢は、このお風呂と郷土料理のバイキング。レストランにはイワナの塩焼きやハタハタの貝焼き、いぶりがっこ、独特のダシが出る「比内(ひない)地鶏」で作る山の芋鍋などが並び、郷土料理を一堂に楽しむことができる。
翌朝は、休暇村を拠点に行われている雪山散策「スノーシュー」を体験。アルミ製の現代版かんじき「スノーシュー」を履いて雪の上を歩くプログラムだが、スノーシューは想像以上に軽く、深い新雪の上もスイスイと歩くことができる。ガイドの草●(=弓へんに剪)幸子さんによれば、夏場は笹が茂って人が入れないところを歩くのだとか。「雪が積もっているときだけ楽しめるプログラムです。先人たちが愛し、後世に残してくれたブナの林や美しい沢など、秋田の冬の大自然をとことん堪能してください」