商店が立ち並ぶバンコク中心部のパトゥムワン地区。交差点の中央には巨大ステージが設置され、強い日差しの下、国旗の赤、白、青の3色をあしらったリストバンドやストラップを身につけた数千人がステージを取り囲むように座り込んだ。参加者は運動の象徴となっている笛を吹き鳴らし、気勢を上げた。
中部ナコンサワン県から駆けつけたトウモロコシ農家の女性ブンルー・ンガンコムさん(49)は、「選挙をやっても同じメンバーが政権に就くだけ。デモの目的を遂げるまでここに居続ける」と語気を強めた。
バンコク中心部の商業地域での占拠が長引けば、市民生活への影響など混乱拡大は必至。反政府派と、警官隊や政府支持派との衝突で流血の惨事となれば、噂が絶えない軍によるクーデターが一挙に現実味を帯びる。
ただ、2006年に当時のタクシン首相を失脚させたクーデター後も政治対立が続いてきただけに、仮に軍がクーデターを起こして事態を沈静化しても、根本的な解決にはつながりそうにない。
反政府派は、汚職で有罪判決を受け海外逃亡中のタクシン元首相の帰国を実現させる恩赦法案を、昨年(2013年)11月に政権与党が下院で強行採決したことに批判を強めた。