政権側は恩赦法案を撤回し、下院解散、総選挙に打って出たが、勢いづいた反政府派は「タクシン体制打倒」を掲げる。
総選挙を実施すれば地方の農民らを主な支持基盤とするタクシン派の勝利は確実視され、反政府派は総選挙の前に政治改革による現行システムの見直しを求める。
選挙管理委員会も総選挙延期や手続きやり直しを勧告するが、政権側は2月2日実施を譲る姿勢を見せない。反政府派側も「総選挙延期だけでは不十分」とあくまで退陣を求め、状況は袋小路に陥っている。(共同/SANKEI EXPRESS)
■タイの政治対立 2006年9月に当時のタクシン首相がクーデターで追放されて以降、地方の貧困層中心のタクシン派と、都市部のエリート層や中間層が中心の反タクシン派が対立。反タクシン派は08年、タクシン派政権打倒を掲げバンコクの首相府や国際空港を占拠するなど激しい抗議行動を展開。08年、反タクシン派のアピシット政権が発足すると、今度はタクシン派が10年に繁華街を一時占拠した。11年にタクシン派が政権奪還。タクシン氏の帰国に道を開く恩赦法案がきっかけで、13年11月には反タクシン派の大規模抗議行動に発展。インラック首相は12月9日、下院(定数500)の解散を発表した。