会見後報道陣に囲まれる、経団連の宮原耕治経営労働政策委員長(左端)=2014年1月15日、東京都千代田区大手町の経団連会館(寺河内美奈撮影)【拡大】
≪銀行・証券にも賃上げの動き波及≫
製造業を軸に進んできた賃上げに向けた動きが、金融など他の業界にも波及してきた。2014年春闘で、3メガバンクが賃金水準を底上げするベアの検討に入ったことが1月15日分かったほか、証券大手2社も若手中心の待遇アップに動き出した。安倍政権の経済政策「アベノミクス」に背中を押され、業界の上位企業が賃上げの牽引(けんいん)役として名乗りを上げた形だが、経済界全体にどの程度の勢いで広がっていくかが今後の焦点だ。
ベアを検討しているのは三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行。労働組合の要求に対応し、業績動向も踏まえて最終的に判断するが、実現すれば1995年以来19年ぶり。
大手銀行は、アベノミクスに伴う株高や取引先企業の業績回復などで好決算が続く。3メガの2013年9月中間連結決算は、最終利益の合計が1兆4600億円を超え、リーマン・ショック以降で最高の利益水準となった。