これまで作った献立をまとめた「がん患者さんのための国がん東病院レシピ」(法研)を昨年(2013年)9月に出版。吐き気や味覚の変化など症状に応じた計215品を盛り込んだ。簡単に作れる「一口おにぎり」や「ほうじ茶ゼリー」などデザートもある。
落合さんは「食べたいのに食べられない」と苦しむ患者や「元気になってほしくて料理を作ったのに食べてもらえない」と嘆く家族から何度も相談を受けた。「ちょっとした工夫で食べられることはある」と落合さん。
約3年前に胃がんの手術を受け、退院1カ月後から料理教室に通い始めた埼玉県三郷市の大竹恵美子さん(64)は「以前は一口食べるたびに吐き気がしてトイレに駆け込んでいた」と振り返る。最近は教室で試食したものを自宅で作り、娘(42)やカラオケ教室の仲間に振る舞っている。
「糖尿ダイエット定食」
せんぽ東京高輪病院(東京都港区)2階のレストランでは12年11月から日替わりの「糖尿ダイエット定食」など、健康に配慮した入院患者と同じ献立を加えた。例えば「ぶりと大根のステーキ定食」には、ユズで味付けして塩分を抑えたサラダと豆乳スープが付く。