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「北極の首都」目指すムルマンスク (4/4ページ)

2014.1.29 11:05

つかの間の薄明に照らされるムルマンスク港と市街。人口流出と経済低迷に悩んだ「極夜」の町は、海氷の減少によって一転、熱気が漂う港町に変身した=2013年12月9日、ロシア・ムルマンスク州ムルマンスク市(遠藤良介撮影)

つかの間の薄明に照らされるムルマンスク港と市街。人口流出と経済低迷に悩んだ「極夜」の町は、海氷の減少によって一転、熱気が漂う港町に変身した=2013年12月9日、ロシア・ムルマンスク州ムルマンスク市(遠藤良介撮影)【拡大】

  • ロシア・ムルマンスク州ムルマンスク市

 それでも、世界で未発見の石油の13%、天然ガスの30%が眠るとされる北極圏が可能性に満ちたフロンティア(未開拓の地)であることは疑いない。

 プーチン大統領は昨年(2013年)12月の国防省幹部会で「北極での安全と国益を守るにはあらゆる手段が必要だ」と述べ、この圏域での軍事力強化を急ぐ姿勢を鮮明にした。ヤマル半島のLNG事業に中国企業が参画を決めるなど、非沿岸諸国も北極圏への関心を強めていることへの警戒感からにほかならない。

 ロシアは昨年(2013年)9月、ソ連崩壊後に撤退した極東ノボシビルスク諸島の基地再建に着手しており、ムルマンスク州セベロモルスクを拠点とする北方艦隊と北極海を両にらみにする態勢を築く。国防省は今年を「北極の年」と宣言し、北極部隊の創設や沿岸各地での軍用空港整備に力を入れる方針だ。

 北極海でのロシア軍の機動力が高まれば、米国や日本の安全保障にも少なからぬ影響を及ぼすことが必至だ。(モスクワ支局 遠藤良介(えんどう・りょうすけ)/SANKEI EXPRESS

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