ただし、今回はあくまで生まれて間もないマウスの細胞という限られた条件での成果だ。年を取ったマウスの細胞ではSTAP細胞になれる確率が低くなるらしい。
謎も多い。STAP細胞ができる時、細胞内では何が起きているのか。体内ではストレスがあっても多能性細胞が作られず、体外での培養でしかできないのはなぜか。この現象は生き物にとってどんな意味があるのか。まずは今回見つかった細胞の性質を掘り下げるための研究が展開されていくだろう。
≪「重要な成果、細胞の新しい樹立法」≫
■山中伸弥京都大教授の話 「マウスの細胞に強いストレスを加えると、多能性が誘導されることを示した興味深い研究であり、(細胞を受精卵に近い状態に戻す)細胞の初期化を理解する上で、重要な成果だ。医学応用の観点からは、iPS細胞のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、人の体細胞でも同様の方法で多能性が誘導された場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある。重要な研究成果が日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。今後、人の細胞からも同様の手法で作られることを期待している」(SANKEI EXPRESS)