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【タイガ-生命の森へ-】雪原で欠かせぬ「生きた道具」 (2/4ページ)

2014.2.2 18:30

ビキン川沿いの崖に上がり、タイガに昇る朝日を迎える。ウデヘの伝統的なスキーが役に立つ=2013年3月16日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

ビキン川沿いの崖に上がり、タイガに昇る朝日を迎える。ウデヘの伝統的なスキーが役に立つ=2013年3月16日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 夕暮れのタイガの空を飛行機が飛んでいった。川辺の狩小屋での夕食が楽しみだ=2011年2月21日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 氷上に落ちたアムールシナノキの果実の葉=2011年2月20日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ビキン川の氷に閉じ込められた気泡=2011年2月21日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 氷の窓から出入りするカワガラスの足跡=2011年2月21日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌイ・ヤール村、ビギン川

 滑り止めも自分で捕った鹿のすねの毛皮。その形を生かしてスキーの先端を包み、短い毛皮を何枚も丁寧に継ぎ足して板の裏に貼りつけている。手作りのスキーそのものがタイガの恵みなのである。

 ≪自然と人が描く冬のタペストリー≫

 真冬のビキン川は表面こそガチガチに凍っているが、豊富な湧水のおかげで氷の下はよどみなく水が流れている。凍(い)てついたガラスに似た、ひたすら透明で冷たい冬のタイガの空気を吸いながら、川の上をスキーで闊歩(かっぽ)する。それだけでもここに来たかいがあると思う。

 靴だけで歩くより、スキーは氷の踏み抜きが少ない。スノーモービルとくらべて何より音が静かだし、燃料も必要ない。そして自分の足と素朴な道具で歩くスピードが、森をじっくり見て、感じ取っていくのにちょうどいい。立ち止まって耳を澄ませば、氷下の水の音が聞こえてくる。タイガの静寂な気配が体に染み込み、自分自身もタイガに包まれていく感覚がたまらなく心地いい。

 雪に覆われたビキン川は一見、どこも同じような単調な風景が広がる。だが足元に目をこらせば、氷上には風が残したさまざまな雪の紋様がある。氷の中には気泡が閉じ込められ、その不思議な抽象に見入ってしまう。

冬のタイガで出会う風景

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