エコノミー症候群としても知られている静脈血栓症は、もともと女性に多い病気です。震災後の避難生活によるエコノミー症候群が、女性に多かったことを記憶されている方も多いでしょう。低用量ピルは、女性ホルモンを有しているためさらに血栓を作りやすくすると考えられています。ただ、妊娠や分娩(ぶんべん)後の静脈血栓症の発症頻度に比べると、低用量ピルによる発症頻度はかなり低いものです。
静脈血栓のリスクが高い基礎疾患を持つ方や、閃輝暗点(せんきあんてん)がある片頭痛の方は内服を避けるべきだとされています。低用量ピルは、子宮内膜症などの治療に不可欠な薬剤です。飲み始めに静脈血栓はできやすい性質を持ちます。内服を続けている方が休薬してしまうと、飲み始めのリスクを再度経験することになります。不安な場合は、お医者さんとよく相談することにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)