2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】
五輪代表決定までを描く
著者の神津伸子さん(53)は、元新聞記者。夫の転勤で1994~98年までアイスホッケー王国のカナダ・トロントで暮らした。当時5歳だった長男は、少年ホッケー団や地域の選抜チームで活躍。帰国後もチーム探しや練習の送迎など、選手を子に持つ親の苦労を身をもって体験し、野球やサッカーのように注目されないマイナースポーツの悲哀も肌で感じたという。
スマイルジャパンとの出合いは、昨年(2013年)2月、スロバキア・ポプラトで行われたソチ五輪アイスホッケー女子最終予選。テレビ中継されると知って気軽な気持ちでチャンネルを合わせた。
「ノルウェーの選手は棒立ちなのに、日本の子たちはちょろちょろ動き回ってすごい」。第2ピリオドが終わって、スコアは1-3のビハインド。このまま負けてしまうのか…そんな重い空気を振り払ったのは、第3ピリオドの9分、キャプテンの大澤ちほがセンターラインから放ったショット。これが決まり、ムードが一変、その後の大逆転劇につながった。