2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】
ヨーロッパの大女たちの間をぬう小気味いい動きとスピードを目の当たりにして、神津さんは「この子たちのプレーにはヨーロッパとは違った日本女子のスタイルがある」と感動。「これはアイスホッケーが世に出る最初で最後のチャンスになるかもしれない」との思いで、スマイルジャパンの取材を始めた。カナダに滞在し、息子とともにアイスホッケーに深く関わった神津さんの経験が何より役立った。選手本人たちはもちろん、その家族や周囲をとりまく人々が神津さんに胸襟を開いて語ったエピソードはどれも胸を打つものばかり。
スマイルジャパンのメンタルコーチ、山家正尚さん(47)は自身のフェイスブックに「選手のエピソードを読みながら何度か涙を流してしまいました。私も知らない事が多く、すごくためになりました」と感想を記した。
競技と仕事の両立も
この本には、ソチ五輪出場決定に加え、東京での夏季五輪開催が決まったことが追い風になり、スマイルジャパンの選手たちがアルバイトに追われず、競技生活と働くことの両立を可能にする環境が整っていく変化も描かれている。